2014年5月30日金曜日

鉄格子の間で

エリオット・スミスは10年前、ナイフが胸に刺さって死んだ。刺したのか、刺されたのか不明だが、そんな風にして突然この世を去ってしまった。

今、「Between The Bars」を聴いている。疲れた「君」に語っているのはエリオットでもあり、酒そのものでもある。この謎めく歌詞は、「僕」を「酒」と読むことで核心に迫ることができる。深読みすればするほど魅惑な世界に引きずり込まれ、世界中のシリアスなミュージシャンを魅了し続けている。マドンナを始め、カバーするアーティストが後を絶たない。

もっと生きて、一緒に戦って欲しかった。「君」の音楽は、私の中でこれからも生き続ける。





Between The Bars - Elliott Smith 

飲み干せよベイビー。今夜はずっと起きていよう。

悔やむことや諦めたこと、でもまたやるかもしれないこと、活かすことがないだろう才能、口先だけの決意も一緒に飲み干してしまえ。

僕と飲もう。日々の重圧なんか忘れるんだ。僕の言うとおりにすれば大丈夫さ。 
脳裏にこびりついた幻影を消し去るんだ。

相手にしなきゃならなかった連中、まとわり付いて、君を突き押して邪魔ばかりする連中は、僕が黙らせておくから。

飲み干せよベイビー。星が綺麗だよ。

鉄格子の間で、僕はもう一度キスをする。 
もうどこにも逃げられないと両手を差し出す君に、僕はキスをする。

もう一度飲みなよ。君は僕のものになるから。 
君を心の奥に留めておく。君のことが一番好きなのに、残る酒から君を離すよ。 
君が忘れたことは僕が覚えておく。

相手にしなきゃならなかった連中、まとわり付いて、君を突き押して邪魔ばかりする連中は、僕が黙らせておくから。



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