2014年7月16日水曜日

夏、パール・ジャム、

私は東京へ出稼ぎに出る。

「人生は体で思い知らされる」という、映画『ドラッグストア・カウボーイ』のセリフを思い出す。行きたくないが仕方ない。寂しくならないようにパール・ジャムのアルバムは全部持っていこう。

音楽は昔からアルバムで聴く。その醍醐味のひとつは、曲のつなぎにある。アーティストが練り上げるストーリーに触れながら、一曲だけでは分からない音脈を味わうことができる。特に冒頭3、4曲目までの流れはアルバムに血を流す心臓部であり、そこの血流速度はアルバムを決定づける重要部分である。

パール・ジャムのアルバムは、その心臓部における血流速度が破格である。

パール・ジャムは大陸的で、アウトドアな音楽である。島国日本、特に東京で人気が出ないは、そのせいかもしれない。信州人の私にはとても肌が合う。

初めての出会いから20数年が経ち、同じように髪も少なくなった。ニルヴァーナやスマパンのグランジ世代の真っ只中を生き抜いて、ハードロックの新たな音脈を見事に築き上げている。最新アルバムは、壮大な音脈を築き上げた彼らだけに許される王者の旋律であり、隙間産業的なピッチフォーク気取りのヒップスターの雑魚たちを蹴散らして、レッド・ツェッペリン同様に、パール・ジャムというアメリカンハードロックの比類なきジャンルを打ち立てた。

人生も音楽も理屈じゃない。年齢だって関係ない。信じる音の鼓動に合わせ、その音速に合わせて心が動けば、そこからいつだって出発できる。と少し強がっている自分に、夏の暑さが身に沁みる。

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