2014年4月13日日曜日

カゴの中のネズミ



4月の緊張する空気の中、スマッシング・パンプキンズで呼吸を整えている。桜を見ても何も感じず、去年の自分と何も変わっていないことを思い知らされる。

Despite all my rage, I am still just a rat in a cage 
抗い続けて生きてきて、いまだに俺はカゴの中のネズミだ 

最近、世間で噂の『進撃の巨人』のアニメを、何気に一話だけちょっと覗いてみたら、思いのほか夢中になって一気に全部観てしまった。突き抜ける意外性の快感に溢れていて、脚本、音楽、アニメーションすべてにおいてBADASSなアニメだった。個人的にグッとくる台詞がいくつかあり、私の胸の奥に眠っているか、普段何気に心で叫んでるフレーズが登場人物を通して放たれていた。この予期せぬカタルシスが嬉しかった。

人類の天敵が現れるというデッドオアアライブの切迫感が圧倒的な緊張感を生み出している。巨人たちは今を生きる私達人類の目に見えない恐怖や不安、罪悪の意識をシンボリックに叩きつけてくるかのようだ。巨人に立ち向かう若者の姿が観る側の多様な現実の中で置き換えられて、リアルな応用を生み出している。人気の理由がそこにあるなら、世の中がデッドオアアライブの様相をこれまで以上に増してきたことの証明なのかもしれない。黄昏ゆく社会で崖っぷちに立つ「カゴの中のネズミ」たちは、さぞかしプリミティヴな生存本能を呼び覚まされることだろう。多くの謎と伏線を残しているが、今後の展開を楽しみたい。

原作者はまだ20代。時代が才能を育て、才能が新たな時代を創る。年老いていくものは若い世代に大いに学ばなければならない。古い慣習や利権で若者を潰してはいけない。

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