2013年7月24日水曜日

Teenage Fanclub - Ain't That Enough



参院選で当選したある無所属の男が「プロの政治家という雰囲気ではなく、どこまでも市民に寄り添う政治家を目指したい」と決意を述べていて、なんだか情けなくなった。

政治家はプロフェッショナルである。プロフェッショナルにはプロフェッショナルの雰囲気がある。その雰囲気が安心につながるのである。国民が知らないことも知っている。一般の国民にできないことが私にはできる。だから安心してプロフェッショナルに任せなさいというくらいの威厳があってちょうどいいのだ。変に寄り添わなくて結構だ。


日々のストレスからバックレるために、人は愛する人の一番好きな部分を思い出す。筋金入りのミュージシャンはその一番美味しい部分を引き立てるにはどうすればいいかと音のパーツを夢中に拾い集めては細部に渡ってつなぎ合わせていく。愛する人の一番美味しい部分を思い出しながら、永久保存するにはどうすればいいかと隙のない音を全面に張り巡らせていく。そうして出来る音楽は、音の一つ一つが見事に優しく寄り添いながら、聴く者にも寄り添っていく。ティーンエイジ・ファンクラブの音楽もその中の一つだ。淡い思い出をさり気なく飾る額縁みたいな音楽。デビュー以来メロディで勝負してきた筋金入りのタフネスとクラフトマンシップが冴え渡るプロフェッショナルである。こういうプロフェッショナルにこそ寄り添っていてほしい。


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