2013年7月13日土曜日

Jeff Buckley - Mojo Pin



巷に漂う、調子に乗って浮きだつ雑音を溶接し、熱に堪え切れずに飛び出す寄生虫にも似た造形物を空中に突き出させていく。腹黒い悪意を貫通し、黒い血が辺りに噴き出している。時に意思を持った縄のように傲慢な薄笑いの首元を締め付けて、路面やら壁面やらの辺りに浮遊する虚勢の息の根を止めていく。重なりゆく腐敗した黒い造形物の隙間から覗く青空へ手を伸ばす時、声帯が喉元を下がって右肩を通り、肘から手首にかけて浮きだつ血管を経由して手首のあたりで止まると、手の平を震わせて指先から空へ向かって歌声が滲み流れていく。求めるものはもはや地上にはなく、青空を突き抜けた安住の暗闇の中で現世の宿命に見切りをつけて今日も狩りに出かける。


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