2013年1月12日土曜日

イケる! 禁断のフィオナ・アップル!



デビュー作「Tidal」で350万枚を叩き出したフィオナ・アップルは当時若干18歳だった。8歳からピアノを弾き始めるや否や作曲もすぐに始めた。11歳には作詞もし、ハーレムの詩人マヤ・アンジェロウの影響を受けながら創作活動に夢中になっていった。「Never is A Promise」は15才で書いた。

生物学的にも社会学的にも極めて成熟した優秀な18歳だが、その類まれな才能への羨望とか、成長速度の驚きとかいったものよりも、一人の可憐な少女の歌うことの真剣さと、底知れない切なさを湛えた佇まいの方が気になる存在だった。やがて、失われた世代のささくれた空気の中で抗いながら私たちに代わって世間にドスを効かせてくれる「心の友」になっていった。

そんな「心の友」フィオナ・アップルも気がつけば35歳になっていた。昨年発表した7年ぶりの最新アルバム「Idler Wheel」は生の鼓動が伝わる濃密で深奥な音に溢れている。比類なき研ぎ澄まされたエモーションは健在であり、その衰えないパンチ力、真摯な表現力で「今を生きている」彼女が嬉しかった。



前作のアルバム「Extraordinary Machine」の「Not about love」を歌うライブ動画に遭遇した。パフォーマンスはもちろん、オーディエンスも素晴らしい。

持つべきは良き音楽、「心の友」だ。


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