2012年9月1日土曜日

The Smashing Pumpkins - Inkless



スマッシング・パンプキンズのアルバムでは「サイアミーズ・ドリーム」が一番好きだ。ギターのうねりが前に出ていて、ヘビーメタルのグランジ的解釈が他の追随を許さなかった。ビリー・コーガンのボーカルはギターにシンクロし、よく伸びるピュアな響きは近未来的でもあり、アンダーグラウンドで熱を溜め切ったマグマが一気に地表へ吹き出したかのようなロックの進化形に興奮していた。その後、歴史的モンスターアルバム「メランコリーそして終わりのない悲しみ」に結実して、僕の中ではスマパンはここで終わる。その後の作品は入り込むまでにマイルドセブン数箱が必要だった。

だが今回の新アルバム「オセアニア」。かつてのギターのうねりが蘇っている。プリンスが「Emancipation」で薄くなりかけた音の濃度を取り戻したときのように嬉しくなった。育ちゆく世代に届くスタンダードがここにある。

 

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