2012年9月22日土曜日

ボブ・ディラン



時代を超えて愛される音楽に共通するものは「普遍」である。その普遍にオリジナルなアレンジを加えなければ聴かれないし売れないという厳しさは日に日に増していく。無から有を生み出した先人たちはもちろん偉大であるが、先人が生み出したものをさらに発展させるフォロワーも偉大である。レイディオヘッドはグランジから内角低めにスライダーさせてニッチな聴覚へ見事にバックレた現代最高のグランジフォロワーといってもいい。あらゆるジャンルを飲み込んで化けていくモンスターバンドだ。しかし北野映画がそうであるように悟りへの入り口でアートになる発展途上の危うさがある。そこに生じる不安が魅力であるならそれでいい。

ここにボブ・ディランという先人がいる。2012年の今、ロック創世から半世紀以上も経つ中で変わらないことが許される数少ない偉人の一人である。原始的にストレスフリーであり、構えたミットにストレートであり、普段履くジーンズみたいである。

口半開きで秋空見上げ、頭空っぽにして聴いていたい。

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